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ギムレット
第16章 ブルドッグ 守りたい
抱きしめられていた腕が離れ、尚樹は下を向いていたメグの顎を掬い上げて、優しく緩んだ顔つきで彼女に視線を合わせて言った。
「好奇心なんて言って悪かったよ。お前にしたことの理由は詳しく話せないが、傷つけて悪かった。ただ……」
尚樹はメグの頬に優しく手を添えて、その綺麗な指先で彼女の頬に流れる涙を、そっと拭いながら言った。
「俺はお前を前から知ってた。そしに、お前の天使くん……和弥のこともよく知ってる」
天使くん、その言葉だけでも、メグだけが彼につけたあだ名だと思っていたのに……さらに天使くん=和弥の名前を言われて驚くメグ。
「和弥のこと……あなたは、いったい……」
意味深だが優しい笑みをまた浮かべる尚樹。
「質問は一つだ。あとでお前の質問には必ず答えてやる。ただ今は、もう少しだけ付き合ってもらう。行くぞ」
「好奇心なんて言って悪かったよ。お前にしたことの理由は詳しく話せないが、傷つけて悪かった。ただ……」
尚樹はメグの頬に優しく手を添えて、その綺麗な指先で彼女の頬に流れる涙を、そっと拭いながら言った。
「俺はお前を前から知ってた。そしに、お前の天使くん……和弥のこともよく知ってる」
天使くん、その言葉だけでも、メグだけが彼につけたあだ名だと思っていたのに……さらに天使くん=和弥の名前を言われて驚くメグ。
「和弥のこと……あなたは、いったい……」
意味深だが優しい笑みをまた浮かべる尚樹。
「質問は一つだ。あとでお前の質問には必ず答えてやる。ただ今は、もう少しだけ付き合ってもらう。行くぞ」
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