
ギムレット
第16章 ブルドッグ 守りたい
尚樹の事務所ビルを出ると、裏口に迎えの車が待っていた。
「お疲れ様です」
尚樹に深々と挨拶をする二人の若い20代前半の男。その一人が車のドアを開けた。
車に乗り込むと「とりあえず車出せ」と尚樹は伝えた。しばらく車を走らせてから、またスマホを取り出して電話をかけた。
「八代か、こっちに合流しろ」と言った後に、今場所どの辺りか説明してやれ。と助手席の若者にスマホを渡した。
またしばらく車を走らせ、川沿いの道付近に来た時に尚樹のスマホが鳴る。
「追いついたか」そう言うと、尚樹はドライバーの若者に
「次を左折して50m走らせたら、バックして後ろの車を挟め。逃げられそうだったらぶつけても構わない」
川沿いの道を左折し50m走らせた後に、ドライバーの若者はギアをバックに入れて猛スピードで後ろの車めがけて走らせる。どうやら何者かに尾行されていたらしい。
尾行していたと思われる相手の車も、猛スピードでバックしてくる車に驚き、進路を変更しようとしたが、そのすぐ後ろには、もう2台、八代たちが乗った車がピッタリと張り付いていて、見事に挟まれた形になり身動きがとれなくなった。
「お疲れ様です」
尚樹に深々と挨拶をする二人の若い20代前半の男。その一人が車のドアを開けた。
車に乗り込むと「とりあえず車出せ」と尚樹は伝えた。しばらく車を走らせてから、またスマホを取り出して電話をかけた。
「八代か、こっちに合流しろ」と言った後に、今場所どの辺りか説明してやれ。と助手席の若者にスマホを渡した。
またしばらく車を走らせ、川沿いの道付近に来た時に尚樹のスマホが鳴る。
「追いついたか」そう言うと、尚樹はドライバーの若者に
「次を左折して50m走らせたら、バックして後ろの車を挟め。逃げられそうだったらぶつけても構わない」
川沿いの道を左折し50m走らせた後に、ドライバーの若者はギアをバックに入れて猛スピードで後ろの車めがけて走らせる。どうやら何者かに尾行されていたらしい。
尾行していたと思われる相手の車も、猛スピードでバックしてくる車に驚き、進路を変更しようとしたが、そのすぐ後ろには、もう2台、八代たちが乗った車がピッタリと張り付いていて、見事に挟まれた形になり身動きがとれなくなった。
