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「久しぶりに帰ってきたけど、汚ねえな」と尚樹は笑った。


尚樹がリモコンのボタンを押すと、オフホワイト色のカーテンが自動で閉まった。


「すごい部屋ね……」とメグが言うと「汚ねえって意味でか」と尚樹は更に笑った。


メグは、その無邪気な尚樹の笑顔に、ほんの少し見惚れてしまう。



「お前、しばらくの間、この部屋使ってろ」

「どうして……」

「詳しくは言えない。問題が解決するまでの間だ。俺は事務所に泊まることが多いから、お前の好きに使ってろよ」

「その問題って……タクが関係してるのね……」


メグの質問に尚樹の顔が少し険しくなり、彼はスコッチをグラスに注いでストレートで一気にあおってから言い放った。


「お前の質問に１つ答えてやるって約束。今一番聞きたいことは何だよ」