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ギムレット

第16章 ブルドッグ  守りたい

ほどなく尚樹がシャワーを浴びて、部屋に戻ってきた。

部屋に戻ってきた尚樹に視線を向けると、彼はボクサーパンツ一枚に、肩にバスタオルをかけて、洗った髪がまだ濡れて、毛先から雫が額に流れている。

セットされた髪では、よく見えなかった細く整えられた茶系の眉毛が、鋭い目を引きたてて、シャワーを浴びて火照った肌に、少し厚い赤みを帯びた唇が中性的な魅力を放っていた。

細身の体だが、引き締まった体は、特に腹筋が見惚れるほどだ。体毛が少ないのか、まるで競泳の選手のように、水をはじく肌に玉の雫が光っていた。



「あなただったのね……彼が話してくれた、施設で一緒に育った大切な弟って……」


尚樹はチッと舌打ちしながら笑って言う。


「あいつ……俺を弟扱いかよ。チビのくせに……」


尚樹は濡れた髪をバスタオルで拭きながら、メグの隣に腰かけた。


「お前の今一番聞きたい質問、この話でいいのかよ」



メグは黙って頷いた。


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