
ギムレット
第20章 スプリッツァー 真実(シュウ編)
急に女が何かを閃いた!というようなジェスチャーをした。
「このガキ、このガキ売ったら?売れるでしょ?ほら、臓器とか…あっ!!!男色の男とかにならもっと高く売れんじゃない?ホラ、ガキが好きな奴いるじゃんっ!!!」
女が俺を指さして男に言う。
「あっ!!!それいいかも。お前あったまいいなぁ~。ガキは貴重だし結構な値段踏んだくれんかもしれねぇな。その後…脅すってのもありだし」
男が急に高笑いした。
------- 売れる -------
その言葉だけは理解できた。そして俺は何が何だかわからない恐怖に体が震えていた。
