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ギムレット

第20章 スプリッツァー  真実(シュウ編)


俺は体に湯をかけた。


擦り切れた傷口部分に温かい湯が沁みる。


殴られ蹴られた部分にタオルをあてて洗おうと触れるたびに激痛が体に走る。


俺は傷口に触れないようにゆっくりと体を洗った。



でも気が付くと俺は自分の性器だけをゴシゴシと何度も何度も洗っていた。



何度も何度も……我を忘れて性器がちぎれそうになるほど強く洗った。


洗っては湯で流し洗っては流し……


もう傷口が沁みることも忘れていた。


石鹸の泡とともに体の汚れは洗い流されていくはずなのに…



何度洗っても、あの薄汚い女にしゃぶられた感触が蘇る。


ピチャピチャと不快な音が耳鳴りのようにこびりついて離れない。


どんなにどんなに強く洗っても、あの時の感触が頭から消えることはなかった。




俺はずっと……性器がもげそうになるほど、強く……



何度も何度も……洗い続けた。


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