
ギムレット
第20章 スプリッツァー 真実(シュウ編)
風呂場から出ると俺は言われたとおりに赤いボタンを押した。
しばらくすると、優しそうな男が着替えをもって来てくれた。
優しそうな男は慣れた手つきで俺に着物を着せ
「ついてきなさい」と言った。
俺は黙って頷き、優しそうな男の後についていった。
TVドラマで見たことある金持ちの豪邸のような長い廊下を歩く。
長い廊下を歩きながら俺の左側には、さっき見た日本庭園と思えるような美しい庭が広がる。高床式住居だからだろうか、まるで空中散歩でもしているような美しい景色だった。
