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ギムレット
第9章 カカオフィズ 恋する胸の痛み
通路の先に正面の扉があり、ドアを開けると明るい12畳ほどのリビングダイニングがあった。
左側にある部屋は6畳ほどの寝室だそうだ。
部屋は、ダークブラウンとアイボリーが基調になっていて、ダークブラウンのキルティングデザインのコーナーカウチソファに、白の4人掛けダイニングテーブルは、テーブル部分がガラスになっていた。
チェストやボードはダークブラウンの木目調で、白が基調の部屋によく似合う。
「わあ~すごい」
私が声を出して感動したのは、リビングの壁から壁までに置かれたオープン型の本棚に、ギッシリと映画のDVDがレイアウトされ、本棚の中心にTVをビルトインしてあった。
「何枚くらいあるの?」
「どうかなぁ~ 1,000枚くらいあるかも」
「あっ!これ見たかったの。それに、まだ見ていない作品がいっぱいある」
DVDのタイトルに夢中になっている私に、そっと彼は近づいて
「そういう素の顔、可愛くて好き」
ニコッとさりげなく笑う顔と、一瞬ドキッとするようなトーンの声が……
大人なシュウの態度が、私に甘えたい少女の気持ちを抱かせる。
いやぁ~今のセリフ、オッサン臭かった?とすぐに笑っておどけてみせる。
でもそれさえも、きっと私の緊張を解してくれるための、あなたの心遣いに思えてくる……
左側にある部屋は6畳ほどの寝室だそうだ。
部屋は、ダークブラウンとアイボリーが基調になっていて、ダークブラウンのキルティングデザインのコーナーカウチソファに、白の4人掛けダイニングテーブルは、テーブル部分がガラスになっていた。
チェストやボードはダークブラウンの木目調で、白が基調の部屋によく似合う。
「わあ~すごい」
私が声を出して感動したのは、リビングの壁から壁までに置かれたオープン型の本棚に、ギッシリと映画のDVDがレイアウトされ、本棚の中心にTVをビルトインしてあった。
「何枚くらいあるの?」
「どうかなぁ~ 1,000枚くらいあるかも」
「あっ!これ見たかったの。それに、まだ見ていない作品がいっぱいある」
DVDのタイトルに夢中になっている私に、そっと彼は近づいて
「そういう素の顔、可愛くて好き」
ニコッとさりげなく笑う顔と、一瞬ドキッとするようなトーンの声が……
大人なシュウの態度が、私に甘えたい少女の気持ちを抱かせる。
いやぁ~今のセリフ、オッサン臭かった?とすぐに笑っておどけてみせる。
でもそれさえも、きっと私の緊張を解してくれるための、あなたの心遣いに思えてくる……
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