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ギムレット

第14章 ライラ  今、君を想う

尚樹は自分のデスクの椅子に腰かけて、考え込むような顔をしていった。


「僕の会社とスティンガーが繋がってることは知ってるよね?だから僕もタクのことは知ってる。それはタクの女じゃなくて……客の女ってこと?」


萌々は首を振り


「違う、客じゃない。だって……何度も一緒に歩いてるところ見てるし、あの女と一緒にいるところ見るようになってから、タク……全然、指名しても会ってくれなくなったんだもん」


「それは……タクは契約制だからね。上客が見つかって、萌々ちゃんが弾かれちゃったんじゃないのかな?」


「違うよ。だって路上で抱き合ってるの見たことあるし、その女、タクのお店の下のカサブランカっていうクラブで働いてる。時々、一緒に帰ってるの見たことあるし……」



「カサブランカ⁉」尚樹の表情がさらに驚きの表情になった。




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