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ヴァンパイアに鎖の愛を

第3章 シン

最初はもちろん反対だった。


ソウが見つけたあの女を見た時、この世の者じゃないくらい綺麗な姿に自分のモノにしたいと一瞬思ったけどその感覚さえ怖いと思った。


相手はあの吸血鬼だ。


どんな見た目をしていたって最低な輩には変わらない。


だから殺そうと提案したけどソウにバッサリ切り捨てられてしまった。ソウはいつも何考えてるかわからない奴だけど吸血鬼に関しては1番知識があるから俺とリュウは渋々引き下がった。


それから吸血鬼の少女を地下室に幽閉してソウとリュウが犯したわけだけど…


俺は参加しなかった。


なんてたってこの女は吸血鬼な訳だし、本当は何か凄い力を隠していていきなり殺されたらたまったもんじゃない。


しかし箱を開けてみれば本当にただの人間の少女と変わらなかった。


まあ普通より体力と精神力はあるみたいだけどソウとリュウにいいように弄ばれてされるがままのその姿は吸血鬼には到底思えなかった。


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