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ヴァンパイアに鎖の愛を

第3章 シン






パチと大きな瞳を開いたレイラは目を擦りながら辺りを見渡す。


そこはずっといたモノクロの部屋ではなく、スカイブルーに統一された部屋だった。


確か1週間は過ぎて…と今の現状を必死に理解しようとするレイラ。


ソウのモノクロの部屋とはだいぶ雰囲気が違う部屋だが、レイラが座っている大きなベッドだけは共通していた。


レイラは手錠や足枷をされていなく自由な状態だったが如何せん、1週間も休む暇なくソウに犯されていたので全く動ける状態ではなかった。


上半身だけを起き上がらせ部屋を見渡しているとガチャとドアが開いた。


レイラはビクリと反応しながら目を向けるとそこには青髪の女のような顔をした男がいた。


この男は直接レイラを犯したりはしなかったが、犯されるレイラを歪んだ目で見ていたのをレイラは知っていたため動けないにも関わらずキッと睨みつけた。


「あ〜よかった。あれだけソウに犯されてたからもう大人しくなっちゃってるかと思ったけど変わらずだね」


レイラは何が良いのか全くもってわからなかったが「これでとことんいじめられる」と呟いたシンの声を聞き逃さなかった。


近づいてきたシンに警戒しながら身構えているといきなり身体を持ち上げられた。俗に言うお姫様抱っこという奴だった。


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