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第20章 もう一つの高校の思い出②
「どうして理人は私と別れたの?」
あの別れは、俺から一方的なもので
理由も告げずにいた。
「茉優を好きになったから」
茉優と付き合ったのは
理彩子に別れを告げた半年後だけど。
「そっか。それだけ聞きたかったの。
じゃ、降りるね」
赤信号で車を停めると
理彩子はシートベルトを外し
助手席のドアを開けた。
「おい。ここがどこだか分かってるか?」
信号機はあっても
ほとんど車の通りも無く
閑散としている山道。
あの別れは、俺から一方的なもので
理由も告げずにいた。
「茉優を好きになったから」
茉優と付き合ったのは
理彩子に別れを告げた半年後だけど。
「そっか。それだけ聞きたかったの。
じゃ、降りるね」
赤信号で車を停めると
理彩子はシートベルトを外し
助手席のドアを開けた。
「おい。ここがどこだか分かってるか?」
信号機はあっても
ほとんど車の通りも無く
閑散としている山道。
