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さちこのブラック企業体験記

第1章 ブラックバイト

「もしも給料日に給料がきちんと振り込まれていなかったら、たとえ土壇場でもこの仕事はキャンセルしますけど、それでもいいですか?」

と確認。ちなみに依頼された仕事の予定日は給料日の2日後だったか3日後だったか、そのタイミングでキャンセルしたらどうにもならなそうな日程だったのを覚えています。

「そんなことは絶対ないから大丈夫」

自信満々のコーディネーターさん。仕方なく、本当に仕方なく、仕事を引き受けることを了承しました。

そして、いざ、運命の給料日。さすがに今回ばかりはちゃんと振り込まれてるでしょ、と通帳記入。

…未記帳はありません。

そうですか。マジですか。一応、午後3時を過ぎるまでは待ちましょう、と思い、3時を回ってから再度通帳記入。しかし結果は…。

もう許さん!絶対許さん!さすがの私でもキレるぞコラ!!
とにかく、予定に入れてた仕事は今すぐキャンセルだ!!!

怒り狂って会社に電話。
開口一番、事情も経緯も話さずに、引き受けた仕事のキャンセルを申し出る。電話で対応したお姉さん、当然怒る。

「一度引き受けた仕事を土壇場になって突然キャンセルなんて、これだから学生は責任感が無くて困る」

とかなんとか、いろいろと説教し始める。

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