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遠くの恋人より近くの同僚

第1章 『好き』と言えずに……

一華をナンパしていた営業マン……

一華の隣に居る受付嬢……

その様子を傍らで眺めていた俺……


少なくともこの三人は
『“感じ”じゃなくて“漢字”』だと
心の中で叫んでいただろう。


ナンパ営業マンは
苦虫を噛み潰したような表情で
受付を去っていく。


そして一華は隣の受付嬢に
ナンパ営業マンの文句を口にしていた。


『初対面で指を差して“一華”って
呼び捨てにするとか失礼すぎでしょ。
まじムカつく』

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