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遠くの恋人より近くの同僚

第1章 『好き』と言えずに……

俺は必死に笑いを堪えながら
受付嬢の一華に用件を口にした。


『総務課の五十嵐です。●●会社の
橋本様が来られましたら
第二会議室に案内してください』

『承知しました。但し、条件があります』

『はぁ……』


交換条件?


『私と付き合ってくれたら』

『あ、はい』


─────半年前に俺と一華が
付き合いようになったきっかけが
これである。

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