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遠くの恋人より近くの同僚

第1章 『好き』と言えずに……

未だに『好き』という言葉が
言えずにいる。


一華が俺の『好き』を
待っていることも知っている。


そんな素振りを見せられると
俺は決まって……


「ん…ふぅ…」


一華の身体に触れ
俺なりの表現で気持ちを示す。


「一華……エッチしよ」


『好き』と言えないくせに
『エッチ』は軽々しく口に出来る。


いつもはこれで一華の気持ちも治まる。


それが……今日は……


「身体目的で付き合ってるの?」


……違った。

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