テキストサイズ

遠くの恋人より近くの同僚

第22章 一方的な別れ

これで一華は俺を軽蔑するだろう。


別れ話を切り出せないどころか
女をあてにする腑抜け野郎だと。


静岡に赴任してから
散々一華を裏切り続けた俺に
綺麗な別れなど出来るはずがなかった。


「凌馬くん。これが素直になった証。
勝手なことをしたのは重々承知してるけど
謝らない。私は堂々と凌馬くんが好き」


少なくとも俺と未央の中では
俺と一華の付き合いは…終わった。


未央がしてしまったことは
褒めるに値しないが
そんな奇想天外な未央も
堪らなく好きなんだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ