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遠くの恋人より近くの同僚

第25章 噂の女上司

「勘違いしないでね。私が五十嵐くんを
指名したのは…」

「静岡支店の営業部では、僕が一番
新参者だから。余計な知恵を付けずに済む…
ですよね?」

「分かってればいいわ」


実際に俺もそうだった。


未央にあれこれと知恵を押し付けられ
やりづらかったことは否めない。


「昨日は驚きました。まさか風間課長が
隣に住むことに…」

「私は驚かなかったわよ。五十嵐くんの
部屋から本田さんが出てきたことに。
さて、行きましょうか」


探りも入れさせてもらえないほど
隙がない。

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