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遠くの恋人より近くの同僚

第3章 『好き』と言えたのに……

赴任早々、この幼稚園児……
本田未央と得意先の挨拶回りに
付き合わされた。


「さてと……キリがいいところで
お昼にしちゃいましょうか。
五十嵐くん、なに食べたい?」

「俺は何でも」

「じゃ、お勧めのラーメン屋が
近くにあるから、そこでお昼にしよう」


本田は俺と同期入社。


新入社員研修で顔を合わせているはずなのに
全く記憶にない。


本田が小さすぎて
俺の視界に収まらなかったのだろう。

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