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遠くの恋人より近くの同僚

第3章 『好き』と言えたのに……

「いっただっきまーす」


本田がハフハフしながら
ラーメンを口にする様子は
まるで幼稚園児。


俺には丁度いいカウンター席も
本田にとっては食いづらそうな高さ。


だから一生懸命ラーメンを
食っているように見える。


「五十嵐くんは煮玉子好き?」

「わりと」

「じゃ、あげる」


俺のラーメンの丼に
煮玉子が雑に投げ込まれた。

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