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遠くの恋人より近くの同僚

第30章 俺が俺である為に……

━━━結婚式を控えた一週間前。


「一哉ッ、いらっしゃいッ。あがってッ。
夕飯の準備出来てるからッ」


週に一、二度の頻度で
成瀬宅の晩飯に招かれている。


「今夜は、全部私が作ったのッ」

「楽しみではあるけど…」

「ちょッ…一哉ってば、あからさまに
不安そうなんですけどッ」

「胃薬ある?」

「もぉッ。一哉には食べさせないからッ」

「冗談だって。有り難く頂きます」

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