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遠くの恋人より近くの同僚

第30章 俺が俺である為に……

「おッ…旨い。見事にお義母さんの味を
引き継いでるな」

「でしょ?ぁッ、この煮物も自信作なのッ」


夫婦になる俺たち二人の様子を
微笑ましく眺める一華の家族…


一人を除いては。


「うん。煮物も最高に旨いよ。
ご飯のおかわり頂こうかな」


それでも俺は平然と食事をする。


「一哉くん。食事終わったら勉強見て
もらってもいい?」


成瀬家にお邪魔した際
二葉の家庭教師の真似事が
当たり前になった。

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