
彼の愛は重い鎖のようで、
第1章 恋人以上恋人未満
「嫌だ。ほか探して?」
「……そんな格好で俺の家に来るなんて、襲ってほしいって言ってるようなもんだろ。」
チラリと私の体に目を向ける一輝。
私も同じように下を向き、自身の服を確認する。
黒のレースのタンクトップの上に半袖のパーカーを羽織り、短めの短パンという格好だ。
角度によっては胸元が見えてしまうかもしれない。
「……いや、いつもの服じゃん。」
「襲われたくなかったのならちゃんとした格好で来ることだな。」
「どうして家が隣なのにわざわざ服着替えないといけないのよ。」
