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彼の愛は重い鎖のようで、

第2章 友達の定義


「からだ……綺麗にしなきゃ。」


ベタついた体をシャワーで流し、裸体のまま鏡の前に立つ。

その中の私はいつもよりも窶れていて、疲労感が見てるだけで伝わってくるほどだ。

ふと胸元にある赤い跡が目に留まった。


「……あのときか。」


行為中、彼が私の胸に強く吸い付いた瞬間があった。

きっとその時のものだろう。

白い肌に存在感を示している濃い赤は彼の独占欲を示しているようで。

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