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彼の愛は重い鎖のようで、

第2章 友達の定義


背後から投げられた声に、希帆と私 同時に振り返る。

そこには今朝ぶりの一輝が眉根を寄せて立っていた。

彼の顔を見ると、どうしても昨日のことを思い出してしまいカラダの奥が疼く。


「なに?俺に隠し事?」

「いや、なんでもないよ。」


彼にバレたりなんかすれば私の命は尽きてしまうのではないか、というほどに今の彼は機嫌が悪い。

誤魔化すと更に眉を寄せる一輝と無意識の内に距離をとってしまい、それがまた彼の不機嫌の理由になってしまう。


「希帆さん。なんの話をしていたの?」


目を逸らして彼から逃れようとする私から希帆に目標を切り替えた一輝は驚く希帆にどんどん詰め寄っていく。

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