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彼の愛は重い鎖のようで、

第1章 恋人以上恋人未満


「な……に、笑ってんだよ!!」

「あ〜ごめんごめん。なんかやたらと小芝居するなぁ〜と。」

「は??」

「冗談でしょ?離れて。」


視界でポカンと固まる一輝を押しのけて、私は彼のベッドの前に腰を落とした。


「今更そんなのひっかかりませーん。」

「は……!?」

「私で遊ぼうとしてるんだろうけど、その手には乗らないから。」


あんたの考えなんて見え見えなんだよ。

私が慌てふためく様子が見たかったのだろうけど、生憎乙女的思考は持ち合わせていないので。

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