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彼の愛は重い鎖のようで、

第1章 恋人以上恋人未満


「なに嘘がバレたからってボーっとしてんの。」


一輝に視線を送るが彼はまだ固まったままだ。

そして我に返ったかと思うと、勢い良く立ち上がり、私の隣に不機嫌そうに座った。


「一輝??」

「なに?俺じゃ意識しないってか?」

「いや、きょうだいみたいなもんじゃん?何言ってんの今更。友達じゃん、私ら。」


彼は顔を下に向け、私と目を合わせようとしない。


「俺だって男だからな。安心してんなよ。」

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