雨の贈り物
第3章 そらジローから
やがて相沢さんと落ち合う。
「相沢さん、選べた?」
「うん。帽子にした。美奈ちゃん、これから暑くなるのに帽子が無くて困るって言ってたから。」
そう言った相沢さんの持ってる紙袋の中には紺色のハンチングベレー帽が入っている。
右に着いてる小さなリボンは可愛らしいアクセントとなっている。
さすが、センスの良い相沢さんのチョイスだ。
「如月くんは?」
俺は軽く片目を瞑る。
「秘密!」
「えーっ!」
相沢さんは珍しくブスッとした顔をしてみせる。
それがおかしく、俺はまた笑う。
その相沢さんの向こうで、そらジローが手を振っていた。
俺も手を振り返す。
相沢さんが俺の視線の先に目を走らせるとクスッと笑い、俺と一緒にそらジローへ手を振った。
「純への誕生日プレゼント、アイツが選んでくれたんだ。」
「相沢さん、選べた?」
「うん。帽子にした。美奈ちゃん、これから暑くなるのに帽子が無くて困るって言ってたから。」
そう言った相沢さんの持ってる紙袋の中には紺色のハンチングベレー帽が入っている。
右に着いてる小さなリボンは可愛らしいアクセントとなっている。
さすが、センスの良い相沢さんのチョイスだ。
「如月くんは?」
俺は軽く片目を瞑る。
「秘密!」
「えーっ!」
相沢さんは珍しくブスッとした顔をしてみせる。
それがおかしく、俺はまた笑う。
その相沢さんの向こうで、そらジローが手を振っていた。
俺も手を振り返す。
相沢さんが俺の視線の先に目を走らせるとクスッと笑い、俺と一緒にそらジローへ手を振った。
「純への誕生日プレゼント、アイツが選んでくれたんだ。」