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林間学校

第3章 雨

それにしても有害図書回収ボックスや廃品回収、古紙センターなどには本当に多くのエロ本が捨てられているものだ。

男という生き物はこんなことばかり繰り返して愚かで汚い生き物だと思う。

ふと、今自分が舐めるように濡れた女子をエロ目線で見てその目に焼きつけているのが、エロ本を読んで捨てた男たちと同じで愚かで汚いことだと気づいた。

女子をエロ目線で見てその目に焼きつけるのは何のため・・?オカズに使ってオナニーをするため・・そんなことをする自分が愚かで汚い存在に思えるし、汚してしまった女子たちに心の中で土下座した。

いつもオナニーをした後に罪悪感に襲われて苦しんでいるのだが、オナニーもしていないのにこんな罪悪感に襲われるのは翔太にとって初めてのことだった。

オナニーをした後に罪悪感に襲われるのを賢者モードというらしいが、今の翔太はまさに賢者のように男の愚かさ、汚なさ、情けなさを悟ったのだろうか。

雨は夕立ちとかスコールみたいな一過性のもので夕食の支度をする時には止んで虹も出ていた。
虹と夕焼けがコラボするというなかなか見れない景色に翔太は感動していた。

夕食はキャンプらしくカレーだ。
必然的に男子は薪を割ったり火を起こしたりする係で女子は野菜や肉を切ったりする係になる。

キャンプとかバーベキューになると必ずいるのが原始人みたいに木を擦って火を起こそうと試みるおバカな男子だ。そしてついには火を起こすことができずにライターに頼って文明開化には敵わないとかバカなことを言う。

原始人や文明開化の人たちはこんなおバカな子孫たちを見て嘆いているだろうか。

もうだいぶ乾きかけてはいるが濡れた髪や濡れた体操服で料理をしている女子は色っぽい。どんなに罪悪感に苛まれようとやはりエロい目線で見てしまう。

ふと、原始人のことを考えた。
いつも裸みたいな格好をしてるのによく欲情しなかったな。体操服姿でさえこんなに興奮しているのに・・。

いや、裸に近い格好の女子が目の前にいて欲情しない男などどこにいるものか。欲情しまくったからこそボクたち子孫はここにいるんだ。

そんなことを考えてしまい、原始人から見たらこんなおバカな子孫はさぞ嘆かわしいことだろうなと思って翔太はまた情けなくなる。

ヤバい、女子をエロい目線で見ていた翔太は股間の異変に気がついた・・勃っちゃってる。


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