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林間学校

第4章 のぞきの代償

学校を逆恨みして刃物を持った男が学校で大暴れをした事件があったが、デモクミがいたのは不運としか言いようがない。完膚なきまでに叩きのめされて腕やあばらがへし折れたであろう。

デーモンのようなデモクミの笑顔を見て暴れていた男は恐ろしいものでも見たように震えて失禁までした。

また、興味本位で族に参加したけど怖くなって族を抜けようとしたちょっと不良の生徒を恨んで族が学校にやってきたことがあったが、デモクミはたったひとりで数十人の族を叩きのめした。

デモクミの容赦ない戦いは腕や脚の骨も折れ、驚くことにバイクも破壊して、族たちは泣いて震え上がって、その族も壊滅してしまった。

問題のちょっと不良の生徒たちも「中途半端にグレんのは勝手だけど人様に迷惑かけてんじゃね~ぞコラ」とデモクミに超厳しく怒られて今ではすっかり良い子になってグレていたなんて微塵も感じさせないほどだ。

比呂志も、異変に気づいた翔太もデモクミの鬼のような顔を見て蒼い顔をして震え上がっている。

デモクミの容赦ない蹴りが比呂志と翔太の股間に炸裂する。いや、デモクミ的には相当容赦していて、族や暴漢を叩きのめした時の必殺キックに比べればメチャ優しい蹴りであった。

しかし、男にとってはこれは惨い一撃だ。
勃起して硬くなってるところを攻撃されるとたまらなく痛いし、悪いことに袋の中のタマタマにも命中している。

確実に急所を狙うこのテクニックはまるで確実にコクピットを狙うアムロ・レイのようだ。

たまらなく股間にを押さえて涙目になって踞る比呂志と翔太。

タマタマタ~マ タマタマタ~マ メチャ痛ぇ こりゃタマらん と翔太の頭の中にはタマダンスの歌が再生されていた。

だが、そんなタマダンスの歌も止まって凍りつくような恐ろしい言葉がデモクミの口から飛び出した。

「女の子の風呂を覗いて裸を盗み見るなんて恥を知りな。これは立派な犯罪行為だぞ」

そんな、そこまで深くは考えていなかった。いや、デモクミが言うように女子の風呂を覗くなんて決して許されない悪いことだ。その悪いことを深く考えずに軽い気持ちでやってしまったなんて益々罪は重い。

犯罪という言葉の重さに翔太も比呂志もガックリと項垂れた。

犯罪者なんかに落ちぶれたらママちゃんにどんなに怒られるか・・いや、怒るどころか悲しむだろう。

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