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林間学校

第1章 明日から林間学校

ママちゃんは翔太に小さな四角い袋に入っているモノを手渡した。

その袋の中にはコンドームという女のコとセックスをする時に赤ちゃんがデキないようにおちんちんに被せる避妊用品が入っている。

ママちゃんは勘違いというか余計なお節介が甚だしく、家に女子の友達がくるといつもこのコンドームをプレゼントしてくれて、しっかりなさいよと言って聖良を連れて外出してしまう。

もちろんコンドームを使うような事態になったことはなく、いつも、もう、意気地無しね~ とか、緊張するとダメなタイプなの? とか半分お小言で半分はからかわれてしまう。

「林間学校、女のコと山にお泊まり、チャンスは絶対に逃しちゃダメよ」

とママちゃんは翔太に女のコとにゃんにゃんするように背中を押してくれるのだが、どこか的外れなような気がする。
そもそも集団行動なんだからそんなことするチャンスはないよと言ったら、

「あら~、山なんだから隠れてするとこぐらいいっぱいあるでしょ💕だから雨なんて降ってほしくないのよね。雨に濡れた女子を見て喜ぶのもいいけど、青春は青姦一発♪」

とママちゃんは楽しいそうに言う。

「翔ちゃんだって好きな娘ぐらいいるでしょ?」

と訊かれれば、そんなのいないとか言ってもやはり好きな女子はいるんで、そのコを想ってドキドキしてしまうと顔に書いてあると笑われた。

「もたもたしてるとその娘他の男子とヤッちゃうかもよ。それでもいいの・・あなたのパパちゃんなんてあたしのハートや唇や体を奪う早業はスゴかったのよ、まるでピーターパンね」

父親のヤツ~、あれほど一途に亡くなった母親を想い続けると誓っていたのにそんな早業を使ってママちゃんをゲットしてやがったか。やっぱりキライだと翔太は思った。でも、その早業は羨ましいとも思ってママちゃんがプレゼントしてくれたコンドームを見てしまう。

「ママちゃん・・早業使うのはピーターパンじゃないから」

と翔太がツッコムとママちゃんはキョトンとした。

昔ピンクレディというスーパーアイドルが歌った♪唇盗む早業は~ ウワサどおりだわ~ あなた○○♪という歌に掛けて言ってるんだろうけど、そこはピーターパンじゃないから・・。

「あらぁ、ピーターパンじゃなかったかしら。じゃあ、アランドロン」

アランドロンも違うから。小遊三か。
いないいないアランドロンじゃね~よ。  

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