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林間学校

第2章 女子にドキドキ

生徒たちも続々とやってきて、しばらく会わなかった男友達とは再会を喜び合う。

本当は女子と再会を喜び合いたいのだが・・

夏休みが終わるといつもひと月ぐらいの間に大人びた女子にドキドキするものだ。
日焼けして小麦色の肌がセクシーなコもいれば、髪を伸ばしたり切ったりしてイメチェンしたコもいる。おっぱいやお尻も女として性長したようにセクシーに見える。

今回は8月半ばの林間学校ということで半月ぶりに女子を見るわけだが、大人びた女子にドキドキするのは変わらない。

点呼が終わってバスに乗り込む。翔太のクラスはひとりの欠席者もいなかった。

水泳の授業の時でもそうだが、女子の荷物を見るとドキドキと興奮が止まらない。
水泳の授業の時にはあの中にはスクール水着や替えの下着があると思ってドキドキするが、今回は2泊分の替えの下着や女のコの用品が入っていると思ってドキドキ。

翔太は小学生の時からずっと一緒のクラスの綾音のことを密かに好きだった。といってもいつもケンカばかりなのだが・・。

綾音のことを好きだと思ったのは小学5年生の時。運動会の二人三脚で綾音と組むことになって練習をしていたら、足がもつれてふたりとも転んでしまって、そのはずみでおっぱいに手が当たってしまったのだ。

膨らみ始めの軟らかくてちょっと固いおっぱいの感触、触られて顔を赤らめる綾音はとっても可愛くて、その一瞬のことは一生忘れられない。

「バカヤロー、気をつけやがれ」とか、「このエッチ、スケベ、変態」とか散々に言われたが翔太にとっては最高の幸せだった。

この瞬間から綾音のことを女のコとして好きだと意識している。

おっぱいを触ったから好きになったなんて不純だとも思うけど、人が恋に落ちるきっかけなんてそんなもんだとも思う。

そんな綾音と通路を挟んで隣り合わせというポジションになったので翔太は幸せな気分だった。

前の方の席を見ると比呂志がどんよりと肩を落として何だか寂しそうに座っている。

比呂志がどんよりとしている事情は多分ふたつある。

ひとつは、これまた不幸としか言い様のない事があって・・。
それは一年生の秋の遠足の時に起きた。

疲れたのか帰りのバスでぐっすりと眠っていた比呂志は寝言で「ミキティ、好きだあぁっ」と好きな女子を告白してしまったのだ。

ミキティとは、美人で男子にも人気の高い美樹。


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