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先生の秘密

第3章 ◎VS

「本当ばか」
そう言いながらも、自分の浴衣の袖で涙を拭ってくれる和樹。
あたしは、わからないよ。
自分の気持ちが。
恋、とかそうゆうものを今までしたことがないから、少なくとも和樹をそういう風にみたことがないから…。
「…和樹、あたしわかんない」
「うん?」
「あたしはどうすればいい?」
「…ははっ、お前やっぱり最高だな。告白されて"どうすればいい?"なんて聞く奴がいるか?」
「だ、だって……」
「あーもう!せっかく勇気振り絞って死ぬ気で伝えたのにそれかよ。馬鹿ここ」
「う…ごめんなさい…」
「もういいよ。お前はそのままでいて」
「うん…」
和樹、あたしは自分がよくわからないけど、和樹の気持ちは大事にするよ…。

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