テキストサイズ

先生の秘密

第4章 ◎反撃

「ここ、」
「大丈夫だよ、行ってくるね」
和樹は心配してくれるのだろう。過保護なんだから(笑)
「…野崎心だけど……?」
あたしがそう言うと、
「うわ!生だ生!やっぱりすげー可愛い」
「お前早く言えよ」
「心さんって呼んでいいすか?」
一斉にわちゃわちゃ喋っているので何がなんだかわからない。
「あの……」
あたしがもう1度声をかけると、1人の男の子が前に出る。
「…俺っ、1年3組の三浦将也ってゆうんすけど…」
キリッとした顔立ちでよく日に焼けている。
「俺…先輩に一目惚れしちゃいました…!」
その子がそう言った瞬間、周りが茶化す。
何で集団で来たんだろう…
「…あの、あたし…その、恋愛に興味とかないってゆうか……そうゆうのよくわからないから…」
精一杯そう言うと、その子は驚いた顔をする。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ