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先生の秘密

第5章 ◎三角関係

「よーし!しゅっぱーつ!」
あたしは最初少しグラッとなりながらも、こぎすすめた。
「…ここ、お前の運転怖い」
「大丈夫だって!任せて」
「じゃあくっついてい?」
「…はっ!?」
「俺、頭クラクラするし。いいだろ?」
突然、腰に回される腕。背中にあたる和樹の顔。
いやいやいやっ、おかしいでしょっ!でも和樹もしんどいんだよね…。
にしても緊張で死にそうなんだけど。
初めての状況に戸惑うあたし。
「…すっげー気持ちいい。寝そう」
ドキッ
「いや気持ちよくなられても…」
そろそろ学校というところで、あたしは目をそらしたくなった。
今日の遅刻指導、早瀬先生だ…

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