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先生の秘密

第5章 ◎三角関係

水道で口を洗ったあと、先生が聞く。
「今日の奴ら、また後日しばいておこうか?でもそうするとみんなに広まるかもしれない。だから野崎が決めていいぞ」
みんなに広まるのは嫌だし…。
もうあの人たちと関わりたくない。
「…大丈夫です。もう関わりたくないし、いいです。」
「わかった。」
本当、先生って大人だなぁ…。
「じゃあ帰るか。送ってやるから、荷物とりに教室いこう」
「先生…でも、」
「いいから。何だかんだもう7時すぎてるし。この状況でお前のこと1人では帰せないだろ、」
もうあたし、迷惑かけっぱなしだ。
でも正直1人で帰るのも怖いと思っていたから、先生の言葉に甘えさせてもらおう。
「…ほんとすいません。ありがとうございます」
「ん、教室もどるぞ」
さっきからあたしが1人にならないようにずっと一緒にいてくれる先生。
おかげであたしは安心できた。

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