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先生の秘密

第5章 ◎三角関係

でも、和樹は電話に出なかった。
あ…れ……?珍しいな。
怒っちゃったかな…。
「大丈夫か?」
再度、心配してくれる先生。
「あ、はい。ちょっと繋がらないんですけど…。大丈夫、だと思います…」
内心、すごくそわそわしてるんだけど…。先生に悪いから、冷静を装おう。
「あ…」
あたしの家が見えてきたところで、先生が驚いた顔をする。
あたしも目を向けると、
「和樹…!」
あたしの家の玄関の前で頭を抱えて座っている和樹。
やっぱり…すごく心配かけちゃってた…。
「あ、ママ…」
ママも家から出てきて、和樹に声をかけている。
ママにも、心配かけちゃった…。
「どうする?」
「え?」
「やっぱり、今日のことはちゃんと説明した方がいいと俺は思うけど。お母さんと橋本には、」
あたしは考える。

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