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「ちょっと、そこの公園いこうか」
先生と和樹は場所をうつす。
ベンチに腰かけて、先生が口を開く。
「あのな橋本、単刀直入に言うと…野崎、襲われかけたんだ」
「はっ！？！？」
和樹はベンチから立ち上がる。
「落ち着け。何とか間に合ったから、何もされてないけど…。床にねじ伏せられて服は脱がされかけてたから、あいつも相当こたえてると思う…。」
和樹は頭を抱える。
「男子が４人ほどいた。全員２年だ。俺を見てさすがに逃げていったから、大丈夫だったけど…」
「くっそ…。誰だよっ！！そいつら！！まじで許さねぇ……」
「橋本、気持ちはわかるけどお前がしばきに行ったとしても、野崎のためにはならない…。」
「何でっ、何でそんな冷静でいられるんだよ！？心を襲おうとしたんだぞ！？ほっとけるわけ「俺だって…！」
先生が口を挟む。
「俺だって、ほんとは怒りで狂い
そうだよ。ましてや目の当たりにしたんだぞ…？でも考えてみろ。犯人を懲らしめたところで、野崎についた傷は癒えないだろ…」
「………………っ……」
和樹は泣きそうになる。
「ただ、俺が気になったのはあいつが１人で教室にい
ｽことだ。考えすぎかもしれないけど、やっぱり高校生と言っても何をするかわからない奴もいる。そんな中であいつを１人にしたのが間違いだ。」
「…俺の……せいです。俺が待っとけって言ったから…」
「橋本、お前のせいだとは思わないけど…やっぱりもう少し考えろ」
「先生、ほんとにすみませんでした…。ほんとに、ありがとうございます…」
和樹は頭を下げる。
すると先生は言った。