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先生の秘密

第5章 ◎三角関係

「橋本、俺は…野崎が好きだ」
突然の先生の告白に和樹は驚くが、気づいてはいたのでそれほどではなかった。
「心は俺にとって1番大事な子です。今回は守れなかったけど、俺はずっと傍にいたいし、俺はあいつが傍にいなきゃダメなんです。だから…先生には負けません。」
そう言って和樹は立ち上がる。
「ははっ…強気だな。でも俺にとっても野崎は大事な存在だ。立場的には不利かもしれないけど、俺ももう引かないよ。野崎が相手じゃ長期戦になりそうだけど(笑)」
「望むところです。じゃあ、俺もう行きます。今日は、ありがとうございました」
そう言って心の家に向かう和樹。
先生は和樹の立場をうらやましく思いながらも、完全にスイッチが入った。

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