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先生の秘密

第3章 ◎VS

玄関へ行くと、あたしは拍子抜けした。
「はよ、ここ」
「和樹…!?」
なんだよかった。
すごく安心した。
あー…よかったぁ…って和樹!
おとといのことを思い出した。
気まずい気まずい気まずい…
ママはリビングに戻って、あたしと和樹の2人きりになる。
「お前、何で制服?あ、もしかしてバカだから英語かなんかの補習?」
いつもの和樹だ…
「ち、違うし!和樹こそ朝からどうしたのよ」
「これ、はい」
そう言って差し出されたのは、風呂敷。
「…………ん?」
「浴衣。明日渡すよりいいかなぁと思って。姉貴が絶対お前に似合うって言ってたよ」
「わぁ!ありがとうっ!またお礼しにいくね!」
「おう」

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