テキストサイズ

高校生だってムラムラする。

第3章 限界


「ああ……っ、ん、んぅ……なん、で、こんな……いや、っあん、はあ……っあ」

 いやいや、と首を振る私に、彼がまた囁いた。

『ほら、すごいな。ぐしょ濡れじゃないか。はしたねぇなあ』
「言わないで……」

 こんなの恥ずかしすぎる。とても彼には見せられない、見られたくない……はずなのに。

「……気持ち、いい」

 彼が見ていると考える度に、腰がびくびくと跳ねる。彼の視線を感じるほどに頭が真っ白になってゆく。

「あっあ、んん……ん、んっ、んぅ……もう……あ、あっああっ……」

 ぎゅう、とシーツを握り締める。ぱちん、と何かが小さく弾けた気がした。両脚に力が込められ、ぶるぶると震える。
 少しすると、波が引くように落ち着いてきた。びっしょりとかいた汗が不快だったが、すぐには動くことも出来ずに瞼を閉じる。乱れかけた息を整えた。

「どうして、こんな」

 明日も彼に会うのに。恥ずかしくて、とてもではないが顔を見られるとは思えなかった。


.

ストーリーメニュー

TOPTOPへ