
あたしの好きな人
第9章 恋しない女
胸に刺激を与えられて、同時にあそこの指も、抜き差しされている。
やっぱり……。
慣れた手つき。
女性が感じる場所が、全て分かるかのような、迷いのない指先。
やらしい舌先に、妙に安心して快感に身を委ねる。
皓さんはあたしをじっと見下ろし、見つめる瞳はうっとりするほど綺麗なんだけど、
やっぱりどこか、遠くを見ているようだった。
……それが気楽だと思ってしまった。
女を好きにならないような、そんな言い方をしていた。
ただ単に、恋をしたくないとか、
面倒だとか?
恋をしたことないとか?
「……他のことを考えるなんて、余裕だな?」
フッと笑う、皓さんは、ズボンのベルトを外して、コンドームの封を口で噛んで切った。
素早い仕草に驚く間もなく、
あたしの両足が持ち上げられた。
「そろそろイかせて貰おうか?」
一瞬見えた肉棒にギクリとして、あたしのあそこにぴたりと押し当てられた。
……ズップププ…っ
「……はっ…っ…あっ…んっ…!」
ズッ、ズッ、ズッ、ズッ
ゆっくりと抜き差しを繰り返されて、腰を揺らされる。
久し振りだからか、凄く気持ち良くて、甘い声が自然に上がってしまう。
「ああ…やっぱりキツいな…、こんなにイいのに、誰ともしないなんて、勿体ないだろう、……充分、楽しめそうだ」
ズッ、ズッ、ズッ、ズッ
ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ、ずぷっ、
だんだんと早くなる腰の動きに、知らないうちに自分の腰も動いてしまっている。
「……なんだ、激しいのが好きなの?……腰が凄く動いてるけど?」
「……違う…っ、……これは…っ、……あっ、……もっ…と…っ」
「もっと…?……激しく突くのが好き?……やらしいんだな、咲良……?」
「違う…っ、……いちいちそんな…っ、……言わな…っ、……はっ…!……ああっ…!」
……ずんっ!
足が高く持ち上げられて、キツい角度で奥の方を貫かれる。
頭の中が快感で真っ白になり、理性の糸が切れそうになる。
ずちゃっ、ずちゃっ、ずちゃっ、ずちゃっ、
激しく貫くように貫かれ続けて、甘い声を上げ続ける。
「……素直になれ…お前の体はこんなに素直なのに……俺を誘うように奥に、引き摺り込まれる……っ」
「あっ…だめ…っ、イ…~~~っ…!」
あっさりと絶頂へと昇りつめて、
