あたしの好きな人
第2章 魅力的な友人
俺の告白を聞いた後に、分かって受け入れたのか?
ベッドで微睡む咲良を、いっそのこと、犯してしまいたい衝動に駆られ、
落ち着くように、深呼吸を繰り返す。
……何年片思いしてると思ってる、舐めんなよ、咲良。
あいつを選ぶというのなら、今までのように、邪魔するだけだ。
情けないけど、今までそうしてきた。
誰かと交際しても、咲良の行動パターンは変わらない。
今まで家に男を連れ込まなかったけど、俺は1日置きに咲良の家に行くし、
咲良も変わらず俺の店に飲みに来る。
彼氏が出来ても一緒に連れて来るから、普通の男は大抵俺の存在に気付いて離れていく。
何も変わらない。
全力で排除してやるだけだ。
そう心に決めた俺は、眠る咲良にそっとキスをした。