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え?元アイドルのお従兄ちゃんがわたしのクリフェラ係ですか!?

第14章 白昼堂々、教室にて

「……っ」

 胎内で、夕謡がどくんと爆ぜるのがわかった。熱い液体に内部を濡らされてゆく。

「……ふぅ……っ」

 夕謡がずるりと自身を引き抜く。わたしは脱力して机に上半身を投げ出した。
 背後で夕謡の荒い息遣いがする。それはしばらく続いていたが、やがて身づくろいをする衣擦れの音がして。
 わたしはその間、振り返ることができなかった。

「――ごめん」

 夕謡はそう告げると、身をひるがえして出て行こうとする。わたしは振り返り、痛む体で慌てて彼を追いかけた。だが。

 眼前でぴしゃり、と扉が閉められた。その音はすべてを拒絶しているようで――わたしはその場にへたり込み、心配した依里子が戻ってくるまでそのままの状態でいたのだった。

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