地味に甘い君
第9章 おでんと告白は冷めないうちに!
「…ヤマト君の分も買ったから――――…食べる?」
「食べる!!っあ――――…いいのか?」
「暖め直すから…部屋入ろう?」
ヤマト君がこの部屋に入るのはこれで二度目…
嬉しい…
「おじゃまします…」
でも、まだちょっと緊張気味のヤマト君が可愛い
「はい――――…適当にくつろいで?」
「お、おぅ…」
僕はレジ袋の中でタプンタプンにこぼれたおでんを鍋に移し火に掛ける…
「///電気点けて出掛けるとか…///光熱費もったいないだろ?」
「///面目ない…すぐ帰ってくるから…いいかなって…」
鍋がグツグツと沸騰すると火を止めてテーブルに鍋しきと小皿を用意しておでん鍋をそのまま運ぶ。
「こ…こんなにいっぱい…赤羽…食い過ぎじゃないか?」
「///ヤマト君の分もだって…言ったじゃん……」
「は?何で俺の分も買ってるんだよ…来るの知ってた?」
「僕はそんなエスパーじゃないよ……ヤマト君の事考えてた…から…つい…」
「――――は?何で?」
「///な、何でだろうね~…ほら、そんなことより食べない?熱々だよ!」