地味に甘い君
第12章 恋愛超初心者!?
――――…騙された?
俺は麦野教授の資料庫の扉を開けて肩を落とした…
なんと…資料庫とはよく言ったモノで…
雑然とした埃臭い本の物置き部屋だった!
「ヤマト君――――これ…片付けないと…お弁当どころじゃないよ?」
「――――うぐぐ」
部屋的には六畳より広いが…本の多さは心情じゃなく…本棚はあってもバラバラちゃんと並べられてはおらず…出しっぱなしの置きっぱなし!
窓を開けると裏庭の木々やガーデニングサークルの立派な庭が眺めることができるが…
とにかく足の踏み場がない!
「穴場っちゃぁ…穴場だから!片付いたら絶対落ち着ける場所になるはずだ!」
「片付いた頃に…教授から“ごめん、貸せなくなった”って言われたりして?」
「麦野教授はそんなこと言わねぇーよ!」
すると、赤羽は頬を膨らませて「信頼してるんだ」とすねて見せた。
――――ったく…子どもぽい事すんなよ!
「俺が落ち着ける場所にするだけだから、赤羽が嫌なら来なくていいよ!」
「///わっ!ゴメン!僕も手伝うから!」
――――///だから…その笑顔やめてくれ!