地味に甘い君
第12章 恋愛超初心者!?
「ヤマト君、ちょっと休まない?」
「あ~…だな…半分は片付いたし…机と椅子があると…部屋らしくなって、少しは落ち着くな」
赤羽は鞄から缶コーヒーを取り出し机に並べた。
「ど~ぞ」
「気が利くじゃん!」
赤羽の隣に座るとコーヒーを手に取った。
「やっぱり…落ち着くなぁ…」
俺は窓の景色を見て呟く――――…
勉強もバイトも…頑張れるけど…やっぱり息が詰まる――――…
それに――――…赤羽の噂を耳にするのは…やっぱり…気が引ける。
「///ヤマト君――――…ここって…誰も来ない?」
「そうだな――――…ここ3日…ここには誰も来てないしな…」