地味に甘い君
第13章 お昼の関係
「勝ってる?なら、それだけで十分だよ!」
僕はヤマト君からもらった200円を部屋に持ってきた貯金箱に入れた。
貯金箱をフルとジャラジャラと小銭の音がする…
貯まったら…温泉にでも行こうかな?へへへ!
「なに?笑ってんだよ…」
「何でもない、食べよっか。」
静かな麦野部屋でのこの時間に…僕は幸せを感じる…
「ん、これ――――…旨い…」
ボソッとくれるヤマト君のお弁当の感想も…幸せ。
「へへへ、愛情いっぱいですからね。」
「うっ///ばっ――――バカか!噎せるから変なことに言うな!」
ヤマト君、顔真っ赤!
「///ごめん、ごめん。」
僕が笑うとヤマト君は恥ずかしそうに目を反らす。
――――大好きだよ…なんて言ったら…恥ずかしさのあまり、この場からいなくなりそうで止めた。