地味に甘い君
第18章 お互いの就活事情
「教授…こんにちは…」
俺は手にしていた求人表を鞄にしまった。
「内田君も本格的に動き出したみたいですね。しかし、その顔は……」
「はい――――…前途多難です。いい会社に就職したくて…資格を取るのに時間を費やしてしまい…出遅れました。」
「――――そうでしたか…
卒論は完璧ですし、単位も大丈夫ですから就活に集中してください。無理せずにですけど。」
「はい、ありがとうございます…」
現実は甘くない…
就職活動の厳しさは噂では聞いていた…でも、経験してみると…厳しいものがあった。
資格はしっかり身に付いている…負ける気はしないが…
見た目は…出だしから躓いている気がする。
赤羽には猫背をど~にかしてみたら?と言われ頑張って直してはみたが…
なれないことをして…2、3日筋肉痛になった。