地味に甘い君
第18章 お互いの就活事情
「やあ!初めまして!私は――――
曽根 純弥と申します!」
――――曽根…純弥…?
俺は待ち合わせ場所にいた背の高いイケメンと握手を交わしていた。
「あ…あの~…俺……バイトの件で“フリーセキュリティ”の関係者と会う予定だったんですけど……どちら様で?」
さっきの電話は、赤羽の住むマンションの管理人をしていた時に何度かやり取りをした“フリーセキュリティ株式会社”からの電話だった。
バイトの件で話があるからと、指定された場所に来たものの…こんな立派なホテルとは知らず…面食らっていた所で…
更に…爽やかでいかにもリア充キラキラオーラのイケメンに「初めまして!」と、切り出されたもんじゃぁ…
「人違いでは?」と言って逃げたくなっていた!